〈ボランティア活動〉小笠原諸島、父島

小笠原諸島、父島へ協会の活動で赴きました。
イエシロアリが猛威を振っているとはとても思えない美しい景色が広がっています。画像は旭山からの眺望。

旭山の山頂にある基準点のマンホール。こんな所にもイエシロアリが営巣していました。
判りにくいかもしれませんが、マンホール内の土はイエシロアリが詰め込んだもので、
巣の外郭に当たります。

森の中はどこもかしこもこんな感じでイエシロアリに食害され、倒れていく樹木がおびただしく存在していました。
この森林内で大発生する羽蟻が民家へ向かって雪崩のように襲いかかり、
建物に被害を及ぼしていくのです。

今回の目的はこの森林対策が主でした。画像は樹中に営巣しているイエシロアリの様子。

小笠原は美しい自然が広がり、独特の固有種を多く抱える貴重な自然遺産です。
そのため、極力薬剤に頼らず、営巣箇所が判るものに関しては人力で巣を掘り起こして破壊する事で、駆除を進めます。

これが掘出した巣。一緒に写っているメンバーの足先と比べると大きさが分かりますね。これでも小ぶりな方です。

巣を横にしてみて、全体像はこんな感じ。

どうしても営巣箇所が判らず、やむを得ず薬剤を使用する場合も、ご覧のように極少量の薬剤を手動ポンプで使用します。
また自然環境に極めて安全な薬剤しか使えません。

こちらは樹幹内に営巣しているイエシロアリの様子。
チェーンソーで樹幹を切開けて巣を撤去にかかります。

開口してみると、かなり成熟した巣であることが確認できます。

かなり大きく、根の深い所まで構築していたため、巣の撤去は完全には出来ませんでした。
画像は掘出した巣の一部。
この後薬剤処理と幹の修復をして完了。要観察扱いの樹木です。

父島で一緒に活動した皆さん。後の半数のメンバーは母島で活動中。
一足先に帰る私を見送ってくれました。
画像は小笠原丸の船上デッキから。

小笠原丸をどこまでも追走しお見送りをしてくれる地元の皆さん。
唯一の交通手段である小笠原丸は1週間に1度しかやって来ません。
入出港は島の人達にとっての一大イベントなのでしょうね。
名残惜しげに追走し、大声で「また来いよぉ!」と誰彼構わず声をかけ続ける
島の人達の姿に思わず熱いものがこみ上げてきました。